熊澤 春陽 委員

熊澤 春陽 委員(写真)

 情報通信技術の飛躍的な発展によって、個人情報を含むパーソナルデータを取り扱う環境が大きく様変わりしています。パーソナルデータの利活用による社会的利便性の享受や、新たな経済的ベネフィットの創出は、我が国の将来にとって大変重要です。また、高度化するテクノロジーとグローバル化する経済環境において、ビッグデータの活用や国境を越えたデータ交換などへの対応が不可欠になってきています。

 しかし、それらは個人情報の適切な保護を前提に進める必要があります。私たち一人ひとりの大切な個人情報が、不適切な取り扱いによる権利利益侵害を受けない環境の整備が課題です。更に、既に始まったマイナンバー制度についても、その性格上厳格な運用がなされることが必須となります。これらの監視、監督、指導、広報などを担う個人情報保護委員会の責務は重大です。

 私は、長年民間企業でパーソナルデータの利活用と保護の両面に携わって来ました。その経験とビジネスの現場で育った人間としてのバランス感覚を活かして委員としての責務を果たし、ひいては個人情報の保護と利活用の両立による、安心で豊かな社会の実現に資することを目指してまいります。

略歴

昭和55年3月 慶應義塾大学文学部卒業
昭和55年4月 (株)日本経済社入社
平成23年4月 (株)日本経済社第1営業本部第2営業局長兼営業戦略室次長
平成24年4月 (株)日本経済社執行役員国際・デジタル担当補佐
平成26年4月 (株)日本経済社執行役員労務・デジタル担当補佐
平成27年1月 (株)日本経済社執行役員経営企画室長
平成28年2月 個人情報保護委員会委員