藤本 正代 委員

藤本 正代 委員(写真)

情報通信技術の進化はますます加速しており、私たちの生活に大きな変化をもたらしています。技術は、便利さや快適さを提供しますが、一方で深刻な課題を生み出すこともあります。個人情報は、情報通信技術の利活用により、さらに多くの革新につながる可能性を持っています。そのため、その利用法や管理などについて、十分に考え変化に対応していくことが重要だと考えます。

私の研究的関心のスタートは、どのようにすれば、情報通信技術の利用を促進できるかということでした。その後、情報通信技術の利用が拡大する中で、企業等の組織において情報資産のセキュリティ確保を実現するための情報セキュリティマネジメントに関する業務や研究に取り組みました。近年は、情報通信技術の利活用によるイノベーションと情報セキュリティ確保を同時に推進する方法等について興味を持ち研究しています。そして情報セキュリティへの取り組みは安全で安心できる社会を創るために不可欠であると同時にイノベーションを推進する重要な要素のひとつでもあると考えています。

個人情報保護委員会は、個人情報の利活用に関連する社会的合意形成において重要な役割を果たす機関と認識しています。委員としての職責を果たすことを通して、今後のさまざまな環境変化への対応に尽力していきたいと思います。

略歴

平成5年5月 マサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了
平成5年8月 住友海上火災保険(株)入社
平成12年6月 東京工業大学大学院社会理工学研究科経営工学専攻博士課程修了
平成16年10月 富士ゼロックス(株)入社
平成31年4月 情報セキュリティ大学院大学情報セキュリティ研究科教授
令和7年1月 個人情報保護委員会委員