藤村 明子 委員

藤村 明子 委員(写真)

個人情報は、国民一人ひとりの権利利益に深く関わるものです。デジタル社会が高度化・複雑化する中にあって、その適切な保護と活用の在り方は、社会全体におけるデータへの信頼を支える重要な基盤となっています。現在、個人情報を取り巻く諸課題に対しては、現実に即したより高度で丁寧な対応が求められています。

私はかつて情報通信分野の企業においてデータ保護の研究に携わり、急速に変化する技術革新、事業環境、法制度がどのように影響を及ぼし合うのかという相互関係について検討を重ねてまいりました。そして、研究成果を社会実装に反映させる過程で、技術や事業のありようが法制度の想定を大きく上回る中、限られた時間や体制のもとで判断や対策を迫られたり、新たな技術のイノベーションを前に適法性の確保に向けた整理が必要となったりするなど、容易に解が定まらない課題に数多く向き合ってきました。

個人情報保護委員会には、法の適正な運用に基づきながら社会の実情を的確に把握し、国民にとってわかりやすく、実効性の高い対応を示していくことが期待されていると認識しております。委員会として、様々な関係者とのコミュニケーションを大切にしながら、こうした役割の向上に一層取り組んでまいりたいと考えております。

今後も、委員としての公正性と中立性を重んじつつ、対話と相互理解を重ね、個人情報保護制度の発展に力を尽くしてまいります。

略歴

平成9年3月 慶應義塾大学法学部法律学科卒業
平成11年3月 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了
平成11年4月 日本電信電話(株)(現・NTT(株))入社
平成20年9月 法務博士(専門職)(中央大学大学院法務研究科)
平成29年7月 日本電信電話(株)(現・NTT(株))セキュアプラットフォーム研究所 主任研究員
令和3年7月 同 社会情報研究所 主任研究員
令和8年2月 個人情報保護委員会委員