フランス共和国データ保護機関(CNIL)との意見交換

令和2年3月2日、当委員会の山地専門委員は、フランス共和国のデータ保護機関La Commission Nationale de l'Informatique et des Libertés(情報処理と自由に関する国家委員会)の Bertrand Du Marais委員を訪問し、意見交換を行いました。

意見交換では、当方より、昨年、東京にて開催した5月の第51回APPAフォーラム及び6月の個人データ国際セミナー(G20サイドイベント)へのCNIL委員長の出席に謝意を示すと共に、GDPR(欧州一般データ保護規則)が平成30年5月に施行されてからの同国内の執行状況について聞き取りを行い、また、我が国の個人情報保護法3年ごと見直しの概要について説明を行いました。

さらに、当委員会の進めている信頼性のある国際的な個人データの越境移転の枠組み構築に向けた取組についても意見交換を行い、双方の国際的な個人データ流通に対する認識への理解を深めました。先方からは、OECDプライバシーガイドラインの見直しプロセスにおいてデータローカライゼーションや著しく過剰なガバメントアクセスという個人データを巡る新たなリスクを議論すべきとの当委員会の提案に関連して、それらの新たなリスクについてはヨーロッパでも取り組んでいる重要な問題であり、OECDを議論の場として、正しい方向に議論が進んでいる旨の発言がありました。

そのうえで、当委員会とフランス共和国のデータ保護機関は、引き続き、協力関係を推進していくことで一致しました。

当委員会では、引き続き、日EU間の円滑な個人データ移転を維持するための取組を進めてまいります。