世界プライバシー会議(GPA)令和2年度

専門委員等が第42回世界プライバシー会議(GPA)に出席

令和2年10月13日(火)から同15日(木)にかけて、第42回世界プライバシー会議(GPA)のクローズド・セッション (データ保護機関のみが参加:以下「本会議」という。)がオンライン形式で開催され、当委員会より麻田専門委員、新保専門委員等が参加しました。

本会議では、GPAの本年の活動成果や今後の動きに関する報告が行われるとともに、本年最大の課題であった新型コロナウイルス感染症対策について多くの時間が割かれ、議論が行われました。また、AIや顔認証技術といった、近年の技術革新の中で生じた個人情報保護に関する課題や、そうした課題に効果的に対処するためのGPAの在り方等についても意見交換が行われました。

本会議においては、麻田専門委員が、共同声明発出に関する手続規則の改正に関連しGPAがタイムリーに声明を出すことの有益性や、顔認証技術の運用に際し個人情報が適切に取り扱われることの重要性について発言を行うとともに、顔認証技術に関するGPAにおける今後の議論に貢献する意向を表明しました。同委員は更に、GPA事務局常設化及びリファレンス・パネル(外部ステイクホルダーとのコンタクト・グループ)設置に向けた取組を支持する発言を行う一方、事務局常設化についてはメンバーに対する前広な情報提供を、リファレンス・パネルについては構成メンバーを透明性をもって選定するよう求める旨の発言を行いました。また、新保専門委員は、新型コロナウイルス感染症対策に関する当委員会の取組の紹介を行うとともに、当該対策を実施するに当たり、AIを含む新たなテクノロジーの活用が重要である旨の発言を行いました。